これからもマイペースで行こう

#08

 初めて石垣島を訪れてから20年余りになるが、その頃はこの島がこれほどまでに発展することなど想像もしていなかった。
 
 他所になびくこともなく、通い続けているダイビングサービスもいまだ盛業中で、大きくて高速のダイビング船が主流になる中、当初から乗り続けている空間に慣れた船と、変わらないダイビングスタイルを貫いてくれているところがうれしいんだよね。

 年齢を重ねるにつれ、体力にもだんだん自信がなくなってくるでしょ、水中は問題なく快適なんだけど、船でタンクを背負ったりおろしたりするのがきつくなってくるわけですよ。
 しかし、こんなオヤジダイバーでも、いつも快く迎えてくれることにとても感謝している。

 若い頃のように本数も潜らなくなってしまったけど、のんびりと好きな写真を撮りながら、私のペースに合わせてガイドをしてくれる彼のところなら、まだまだこれからもダイビングを続けられるように思うんだ。

 もう石垣島周辺のポイントはほとんど潜っているし、彼とは長い付き合いだし、ポイントはいつもおまかせしているんだけど、マンタはやっぱり見て帰りたいと思うよね、名蔵湾のサンゴ礁は抜群に綺麗だし、大崎には珍しい生き物がたくさんいて楽しいところだよね。

 大崎ってどうしてあんなに生物層が豊かなんだろう、綺麗な甲殻類や幼魚とか、いつも発見があるし、地味なガレ場を潜るのが楽しいと思えるようになったからね、西表島方面から栄養のある海水が運ばれてくるからかな。

 でも、私が石垣島に初めてきた頃はね、御神崎のサンゴ礁は全部死滅して死サンゴには藻がついてしまっていて、なんか暗い感じのところだったけど、5年くらい前だったかな、見事に復活したサンゴ礁を見た時はとても感動した。

 今でもよく憶えているけど、エビ穴の浅瀬はまるでお花畑のような絶品のサンゴ礁で本当に美しかった。

 石垣島に、いつもマンタがいることだったり、周辺のどこかには綺麗なサンゴ礁が残っているし、いつも目新しい生物がいるってことは、周期ごとに再生できる力を持った逞しい海なんだろうなということがわかるような気がする。

 ダイビングを始めたばかりの人も、私のようなシルバーダイバーも、もうマンタ見ちゃったからそれで良しとしないで、奥が深い石垣島の海にずっと潜り続けて欲しいな。

 それをサポートしてくれる、頼れるガイドがいてくれる限り、まだまだオヤジダイバーはやめられないよ。

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