大きな海の小さな住人たち

#09

 すばしっこくて、いつの間にかその場からいなくなってしまってる、臆病な性格の生き物たち。
 その多くは、海底に巣穴を作って暮らしていたり、サンゴ礁の狭い隙間で隠れるようしているっ小魚たち、またイソギンチャクや海藻、ウミウシ、ヒトデ、ナマコなどといった生き物をホスト(寄宿)にしている甲殻類たちも多くいる。

 このようなマクロ生物は、近づくとすぐ逃げる、肉眼で見てもよくわからなかったりで、なかなか理解できないところもあると思うが、少しのダイビングスキルや、ちょっとしたフィッシュウォッチングのテクニックを身につけるだけで、誰でも観察できるようになります。

 私たち人間だって、いきなり誰かがドタバタと近寄って来たらびっくりしてしまいますよね、海の生物だって同じ気持ちだと思うんです。
 例えば、ダイビングの時の呼吸のリズムを整えてみるとか、初めのうちは、なかなかうまくいかないかもしれないけど、静かに動けるようになってくると、生き物との距離がぐっと近くなり、ゆっくり鑑賞できるようになるはずです。

 そして、デジカメをもっと有効活用して欲しいですね。
 水中でシャッターを切ったときは気付いてなくても、あとでPC画像にアップすると被写体の細やかで鮮やかな色彩が美しいとわかることだってあるのですから。

 いつも笑顔のカエルウオの仲間や、とぼけた顔をしているギンポの仲間たち。
デザインが素敵で可憐なハゼやスズメダイは、よく動くから写真に撮るのはちょっと難しいかも知れないですね。
 
 サンゴ礁にぽつんとあいている穴を、お家にしているヤドカリの仲間はお花に囲まれているようです。

 のんびり潜っていれば、目を向けた先にさまざまな生物が他にもいることに気付くはずです。

 サンゴ礁が広がっている所や、地味で岩がゴロゴロしている場所、マングローブが育つ川の水が流れ込み、海水と混ざりあう汽水域などには、引っ込み思案でシャイなマクロな生物たちが、たくさん暮らしています。

 生息する環境が豊かに整った石垣島の海。
 今度のダイビングは、深呼吸して目をやる方向を少し変えてみるのもありではないでしょうか? 

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